アフターコロナを見据えて、テナント賃料算出の指標が変わりつつあります。テナントの賃料は、固定費となりますので、売上に対する比率(家賃比率)を業種ごとに設定するのが一般的でした。あくまでも目安ですが、以下に近い比率でした。

スーパー 2.0 ~ 3.0%
物販店  4.0 ~ 8.0%
理美容  9.0 ~ 11.0%
飲食店  9.0 ~ 12.0%

飲食店売上の基本的な考え方は「売上= 席数 × 回転数 × 客単価」となります。
回転数とは、1日にそのイスを何人の方が利用するかという考え方で、20席ある飲食店で、1日に来店されるお客様が60名の場合は3回転となります。

しかしながら、行列のできる〇〇〇に代表される上振れを期待した売上となる事も多々ありました。時には、固定費から逆算して売上予測を作っていた事もあります。先のコラムにも記しましたが、これらは売上至上主義であり、成長神話でもあり、アフターコロナでは難しい考え方となります。

これからは「限界利益」に対する比率に変わっていかざるを得ないと思われます。限界利益とは「売上-変動費(仕入、食材費等)」となります。
限界利益の何パーセントが適切かは試行錯誤が続いていますが、「限界利益-固定費=ゼロ」=「損益分岐点」等も考慮した、利益が出せる店づくりが重要になってくると思われます。