下駄履きマンションとお聞きになって何を想像されるでしょうか?
不動産用語で、1階や2階を店舗・事務所等の非住居にし、それより上部を住宅にしたマンションの事を呼ぶ俗称です。下駄履き物件の建築計画に伴った市場性、テナント誘致等のご相談が 非常に増えてきています。
特にハウスメーカーが「下層階:テナント、中層階:賃貸住居、最上階:オーナー様住居」という提案に力を入れていると感じます。これは、建築コストの上昇と、賃貸住居賃料の停滞により、収支バランスが崩れている ことが大きな要因ではないかと思っております。
1階、2階の店舗で収支を改善されることを主な目的としていますが、 物件としての市場性が乏しければ、想定賃料での誘致が困難、空室リスクを常にかかえることとなります。楽観的にお考えの方もいらっしゃいますが、好立地であっても上層階が 住居であれば、おのずと業種制限も出ますので、難しい問題をかかえています。
例えば、テナントとして飲食店を希望されるオーナー様は多くはありません。煙・臭いの対策としてダクト(排煙)等で対策をうったとしても、 建物全体の価値を棄損しないとは言い切れません。また、商業地域外での狭小物件も非常に大きなリスクをかかえます。
弊社では、建築計画に関するご相談も受付けております。
我々は事業計画、テナント誘致に始まり、管理、退去等、物件のライフサイクルと同様の長いお付き合いを目指しております。ゆえに、安定した収益が望めない物件に対しては、厳しい助言をさせていただくこともございますが、常にオーナー様の視点に立ち行動しております。